たった一つの植え床で一年を通して見る野菜の連続栽培 One bed, results of succession plantings in all year
Charles Dowdingさんの小さな木枠で作った、たった8.4平米の一つの畝で春植えの野菜がどの様に育って、いつ収穫され、その後は何を植えて行くのか、を5月から10月迄追って記録したものです。
一作目が豆苗、人参、ホウレンソウ、フェンネル、玉葱、レタス、ビーツ、蔓無しインゲンの8種類。その内、豆苗は後に莢豆としても収穫、玉葱も分葱代わりにもし、玉葱としても収穫しました。二作目は紫キャベツ、セロリ、チコリ、リークス、ビーツ、スイスチャード、大根の以上、7種類。5月から10月までで15種類の野菜を育て収穫した記録です。
小屋の傍の小さな畝の5月から10月の作付け
5月13日、小さな面積でどの位穫れるのかをご覧に入れます。ここに定植されたのは実際には3月26日ですが、左手から豆苗を採る豆なので定期的に5日―7日で力強い先端部を収穫しています。あと5-6週間位、収穫出来ます。
その隣の列が人参です。人参と豆の間にロケットがありました。収穫してしまったのでスペースが空いています。人参は7週間前に播種致しましたが、順調に育って居ますね。
其れからフェンネルがあります。少し間が空き過ぎてスカスカに見えますが、此処は10月定植のホウレンソウを植えて居ましたので混み合って居ました。昨年10月蒔きのホウレンソウは地面に確り根を張って居ましたが、5日前に収穫したばかりです。春に出て来る小さな葉をサラダに入れると大変美味しいです。
本当はこの組み合わせにしようと思ったわけではないのですが、このホウレンソウとフェンネルの組み合わせが良さそうに見えたんです。ところが、ホウレンソウが薹立ちを始め、最後の能力で、春の急激な生長を始め、ホウレンソウに栄養分と水分を奪われる状態が起き、フェンネルの根元の生長期とぶつかり、フェンネルを長く畑に置くと急激に背が高くなるので、6月にフェンネルを収穫をしたかったのです。
次の列が玉葱です。(注: 西欧では葉を食べるグリーンオニオンと根部を食べるバルブオニオンがある。日本では殆どがバルブオニオンです)ここに植えているのはバルブオニオンですが、一塊、8―10粒の播種で育てて来たのは小振りの、そこそこサイズの物を収穫したかった訳です。今の数では多すぎますので、2週間以内にサラダ用に分葱の様な使い方で一部を収穫して4―5本にして行きます。そうすれば2回収穫出来ます。
レタスは既に収穫・出荷していますが、最後の列がビーツになります。多粒播きで6週間で収穫出来ます。収穫したら新しい野菜を即植えます。例えば、フェンネルを収穫後には色々候補はありますが、蔓無しインゲンやビーツ、或いはまたレタスを植えます。夏の収穫を頭に置いてどのような第二段階にするかを考えて行きます。
3週間後、6月3日、こんな小さな植え床でも野菜で一杯になりました。レタスと豆は既に収穫が始まっています。
ビーツからお話しをして行きましょう。良いサイズになっているものの根の部分を捻って収穫致します。その隣がレタスで毎週収穫しています。外葉を優しく捻って収穫します。(中心部4-5枚に残して行く。)
となりの玉葱の列は塊になって植えてありますので、根を切って収穫し、分葱と同じ様にサラダ用として使います。4―5本にして行きます。
フェンネルの間にはツル無しインゲンを植えました。
人参の列ですがたった9-10週でこの様に育ちます。一本抜いてみましょう。
最後の列が豆です。3―4週で生長点を採るのは止めて花を着かせて莢に入った実を収穫します。豆だけを収穫するか、豆苗も食べて数は減りますが、豆も収穫する。この時季にこの植え床からどれだけの収穫があるか、は皆さんの選択になります。
今日のこの植え床の収穫です。レタスの葉、フェンネル、玉葱、人参、豆苗、ビーツ、以上が4×7’(8.4平米)の植え床からカゴに入りました。大した広さではありませんが、素晴らしい春の収穫ではないでしょうか。
更に8週間後、7月29日です。植え床の中身がまるで変わりました。春の収穫は終わり、夏野菜の定植です。
ビーツの収穫は満足の行くものでしたが、その跡に、紫キャベツを3週間前に定植しました。先週気付いたのですが、スエードswede の芯は虫に食われ、余り発育状態が良くないので、地際で切ってコンポストに入れます。その後へスイスチャード(普段草の仲間)を植えます。7月12日に多粒播きで育て一塊で3本のプラグ苗になっています。風に煽られない様に深植えにします。ですからこの列は紫キャベツの外葉を処理し、小ぎれいにしておきたいのです。既にこの葉は植物体にとって必要ではありませんから。
2列目がセロリを3週間位前にレタスの間に植えました。というのもセロリを植えた時には未だレタスを収穫していましたので。セロリには水遣りを確りして良く生長して来ました。このセロリは5月末蒔きです。未だ生を受けて2ヶ月しか経っていないセロりですが、セロリは生長がゆっくりなのです。
それから玉葱が収穫時期となりましたが、2つの理由で満足の行くものとはなりませんでした。赤玉のリラを選んだのは私ですが、分葱の代用となる品種であるという特徴以外に薹立ちが早く花が上がり易いのです。分葱は育てていますし、今食用としているBaltus玉葱が殆どです。上手くいかなかったという事で植え床に空きが出来てしまいました。
そこで、7月の暖かさを利用してこの後にチコリの苗を植えます。ラディキオと言う品種で、25日前に播種したものです。ご覧に入れましょう。生長も早いし、金よりも貴重なコンポストもそれ程消費しない。プラグセルに一本の苗で育てます。そして深植えです。乾燥していますので、水遣りをしなければなりません。特に苗の時はね。根が活着するまで水遣りは重要ですよ。表面が乾いていると枯死してしまいます。
フェンネル跡で育っている蔓無しインゲンは、丁度、収穫を始めた処です。中々良いですよ。莢が黄色の品種です。3日前の金曜日に収穫をしました。フェンネルの根元は素晴らしく大きくなって蔓無しインゲンをフェンネルの間に植え、蔓無しインゲンが大きくなって、蔓無しインゲンはこの列の三番目の野菜です。最初が昨年秋に蒔いたホウレンソウを春まで収穫して、次がフェンネル、そして蔓無しインゲンです。
次の列にあった人参は既に二週間半前に収穫して、即多粒播きの葱の仲間のリークスを植えましたが、プラグセルで結構大きくなります。深植えして植穴に水を確りやりました。
最後の列がビーツです。この畝の反対側で育てて居たのと同じ種類ですが、セルに4粒ずつの多粒播きで10―11月以降の収穫になります。次は6―8週間後にこの植え床がどの様に変わるかをお見せします。
6週間後、9月8日です。7月29日から6週間位経ちました。かなり植え床は変わりましたよ。育ったものもあれば、既にここには無いものもあれば、新しい苗も登場です。前回の動画ではここに紫キャベツとswede 二株 がありましたが、swede midge (画像では蚊みたいな昆虫)が芯に入り込み食い荒らし、生育不良になりましたので、引き抜いて一月位前にスイスチャードを植えました。これは秋、9月、10月に収穫出来そうです。余分に苗を作っておくと、こういう時に直ぐに代用として植える事が出来ます。
セロリーですが、生長が早い野菜ではありません。主に水遣りが大きく影響し、雨が降ったので、そちらにも依存しましたが、セロリが水遣りで大きく左右されるという事で水遣りも続けて来ました。収穫までは一か月以上あるので、明日雨が降るらしいと聞かなければ、今日もより多くの水遣りをしたと思います。
チコリは前回の動画では出て来無かったと思うのですが、玉葱跡に8月の初旬に定植しました。ラディキオチコリの巻きが固くなって来ました。11月に収穫期を迎えますが、チコリの隣が中国黒大根です。(注 muliと書かれていますが、 mooli minowaseみの早生大根の意らしい)みの早生大根の様に秋大根です。種を頂いたので、初めて育てていますが、コガネムシの仲間が葉に小さな穴が開けて状態が良くない様に見えるかも知れません。ノミハムシに食われ穴を空けられ、葉っぱが大きくなると穴まで大きくなり、こうなるとノミハムシが減りつつある中で如何に野菜が生き残って行くのか、という劇的に事態がなって来ました。ノミハムシの食害は秋には少なく、虫食いの見た目よりは大根は育って来、7週後のこのシリーズの最後には、大根は生き抜くのではという確信が持てる様になりました。処で中国大根はホウレンソウ、フェンネル、蔓無しインゲンに続いて4作目です。これは育てている野菜の間に苗を植えていくという連続栽培です。
次がリークスですが、前回の動画では小さな苗でしたが、随分育ちましたでしょう。私がリークスにしている事はメインテナンスで外葉の古い葉を採り除く事です。それはさび病が出た葉です。葉が古くなると橙色の点が出て広がります。これはとり除いた方が良いと思います。とり除かずに居ると早く広がります。対処法は分かりませんが、さび病の出た葉を採り除く事を2-3週ごとにしています。
そう言う点ではビーツも同じで外葉の黄色くなった葉やスポットが出た葉を採り除きます。ビーツはもうこの葉は必要としないので、とり除きます。コンポストマルチから草が出ていますね。草の生長は早く花を着けたら種を撒き散らしますので、直ぐに対処します。晴れた日であれば日に当てて乾燥させたりします。今回は余り収穫の事に触れていませんが、収穫は癒しです。これから一月もすれば夏に植えた苗からかなりの収穫があり、リークの中で大きく育ったものを収穫したり、チャードの茎も色とりどりになり、チコリも収穫出来ます。
そして更に6週間後、10月23日です。このシリーズの最終回です。1年を通してこのベッドから収穫する事が出来ます。野菜が生育する最後の、この段階になってもハプニングは起きます。しかし、収穫をして行きましょう。スイスチャードの色鮮やかな葉を捻って収穫します。紫キャベツも育って来て綺麗に巻いています。3つ植えた内の2つは失いましたが、三番目のキャベツは順調に育ちました。
そしてチコリですが素晴らしいですよ。確り巻いています。退いて芯には綺麗な玉が出来ています。引き抜きましたが、根の多くは地中に残りました。余り多く地中に根を残したくないので、シャベルでとります。ラディキオと言う品種ですが、葉を一枚剥くとより赤い葉がみえます。日持ちも良いですし、直ぐに食べる事も出来ます。外葉は全てコンポスト行きです。残渣は一切畝に置いて置きたくないですからね。
セロリも収穫致しましょう。セロリは、雨の多い秋には葉が茶色になる事があります。(注 septoria: cottonwoodハコヤナギ由来の菌が起こす斑点病)殆ど外葉ですが、偶に私達が好んで食べる茎がやられる事があります。外葉を落としてしまいましょう。大分破棄します。中にはこの破棄する葉をスープに使うのが好きな人も居ます。嫌な人は出来るだけ葉を落として下さい。茎から水分が出ています。
今年4回目の収穫に入りますよ。ホウレンソウ、フェンネル、蔓無しインゲン、の次の大根は可愛いサイズです。蔓無しインゲンの間で余り見た目が良くないですが、Bakers Creek heirroom seedsに寄れば複雑な名前が付いて居ます。実は昨日昼食で頂いてみましたが、私は中々良い野菜だと思って居ます。中の色に感動したんですよ。黒大根ですが、切って中をお見せしましょう。緑色なんですね。この大根は他の大根よりも一寸林檎みたいな風味がありますね。7月29日蒔きで8月の終わりにこの植え床の蔓無しインゲンの間に定植しました。
人参の跡の葱ですが、(多粒播きで)まとまっているので、個別でもまとめても収穫は簡単です。然程深植えしていません。植えるのも収穫も簡単です。さぁ、4本葱が穫れました。野菜の外皮をむいて仕上げします。黄緑色の部分が白ネギみたいに甘くなくて美味しいですよ。葱は35本あります。
ビーツを収穫して収穫籠に彩を添えましょう。今回は小さめの物を出荷して大きいものは冬の間冷たくて湿り気のある所で保存します。6か所に平均4株ずつ植えましたから、ビーツは24個ありますよ。今日の収穫をお見せしましょう。
一つの植え床で季節を通して収穫が楽しめます。この動画から皆さんが可能性を見出して下さったら嬉しいです。何かが植えてあるところに更に別の物を植えて行ったり、余り作付けのローテーションに拘り過ぎないで野菜作りを楽しんでください。

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タグ: 垂直仕立て栽培