秋の惣菜 牛蒡とこんにゃくと鶏肉の炒め煮
この写真を見て、『あっ!牛蒡だ』と思う人は少ないでしょうね。スーパーでは根っこも泥を洗われた状態で売られて居るもんね。
小さい頃、お祖母ちゃんが作ってくれた料理は炒め煮が多い。思い返しながら作ったりもする。戦後の洋風に傾いた料理とは違い、全体的に茶色だ。しかし、昔食べて育った味には飽きがこない。
夏の内はどうしても果菜類を多く摂る事が多い。秋口を迎える頃に何となく、自分の行動に根が足りない、と思うと単純な私は大根やら牛蒡を食卓にのせる。噛み心地も違うし、きっと繊維質の量も違うんだろうなぁ。
この御惣菜は近所のスーパーのお惣菜を私流にアレンジしたものだ。味付けを自分の好みに合わせて薄くし、出汁を効かせた。
牛蒡は牛の尻尾に似ているからゴボウと名付けられた、とラジオの録音で聞いたが、巨峰を作った大井上氏の本には牛蒡は牛馬の通る処で良く生長する野菜だから、牛の傍に在る草と名付けられた、と書いてあった。私としてはこちらの方がしっくり来るなぁ。
場所を気にせず堂々と排泄をしてしまう牛君や馬さん達の栄養をたっぷり貰って、確り大地に根を張って育つ牛蒡はきっと太くて掘り起こすのに苦労するに違いない。我が家の狭い庭でも通路に零れた種から生えた大根は抜こうとしても抜けるものでは無い。
さて、牛蒡はお好みの切り方で切ってアクを抜く。結構、水が茶色になる。こんにゃくは下ゆでをして適当に千切っておく。これを油でサッと炒め、別に軽く7分通り火を通して置いた鶏肉を加え、出し汁を足し、くつくつと煮て牛蒡に竹串が通れば、醤油、味醂、酒、砂糖、唐辛子適量など、好みの味付けをして水分を軽く飛ばせば出来上がり。いたって簡単な料理だ。
日本酒にも合うし、ご飯のおかずにもなる。ま、そう言うものしか作らないが(笑)。
以前に現代農業で読んだやり方で牛蒡を作った。土を盛って斜面を作り、其処に波板を置いて腐葉土と赤玉土を盛り、マルチを掛けて湿度を保ち、牛蒡を作った。形としては低いジャンプ台みたいなものだ。

波板の一番高い部分に蒔かれた牛蒡の種は、波板の溝に沿ってお行儀よく真っすぐに生長して呉れ、美味しい牛蒡になった。アザミに似た可愛らしい花を着ける。やがて、上着にチクチク刺さる棘だらけの種が出来た。

毎年育てる野菜ではないが、楽しい野菜だ。きっと栽培方法がアイディアに溢れた物だったから楽しく感じるのだろう。
2018年9月21日

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タグ: 垂直仕立て栽培